ピッコマで配信中の「できるメイド様」のあらすじ一覧です!
最近はピッコマ作品が単行本化されているので、単行本化した作品も紹介しています。
「できるメイド様」も単行本化を期待して、あらすじをまとめてみました。
現在はピッコマのみですが、待てば無料で読めますので、是非本編もピッコマでお楽しみください!
できるメイド様の単行本を読める電子書籍サイト
漫画「できるメイド様」を読むのにおすすめの電子書籍サイトと漫画アプリを紹介します。
結論としては単行本はまだ配信しておらず、漫画アプリの「ピッコマ」のみ読むことができます。
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※配信状況は2022年3月17日時点での調査結果になります。
以上のように電子書籍サイトで「できるメイド様」はまだ配信しておりませんでした。
“待てば無料”の「ピッコマ」
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待てば0円作品 | 10,000作品以上 |
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1話〜3話まで「待たずに」無料 |
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▽できるメイド様をピッコマで読む▽
できるメイド様の作品情報
タイトル | できるメイド様 |
著者 | Sanho、yuin |
話数 | 51話 |
連載 | piccoma |
登場人物 | マリ(モリナ)、ラエル、キエルハーン・ド・セイトン |
wikipedia | — |
クローヤン国王の娘でありながら、正妻の子供でないという理由で、隠すように育てられたモリナ。
王国が帝国により滅亡したことで、処刑対象だったモリナだが、その存在を知るものがいなかったためメイドに紛れて逃げることに成功した。
マリという名で帝国のメイドとして働いていたある日、死の近い一人の囚人を看病したことで、ある力を手に入れる。
それは”夢に見た人物の能力が得られる”というものだった。
何でも完璧にこなせるようになったマリは、あの手この手で大切な人々を救っていく。
モリナを探している皇太子ラエルに見つからずにいられるのか…!?
できるメイド様のキャラクター
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【マリ(モリナ)】
本作の主人公。 王国の娘でありながら、当時その存在を知る者はわずかという悲しい生い立ちを持っている。 帝国のメイドとして働き出してからも、特技が一つもないため冴えない生活を送っていた。 ある日、囚人を看病したことで手に入れた、夢を通して夢の中の人物の能力を得る力で、困った人々を助けていく。 |
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【ラエル】
帝国の皇太子。 モリナのある噂を知っていて、今も行方を追っている。 無愛想で冷静な性格でマリをはじめとする周りの人々は、その存在に怯えている。 実は心の内に辛い過去の思い出があり、眠れない日々を送っている。 ひょんなことからマリとよく顔を合わせるようになり、次第に気になる存在になっていく。 |
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【キエルハーン・ド・セイトン】
帝国で皇室親衛隊団長を務める人物で、ラエルとは幼少期からの友人。 しかしその立場がゆえにラエルを支持することはできない状況にある。 マリには正体を隠して友だちでいることを望んでいたが、ある時その正体が知られてしまう。 それでも心の中の友だちとして悩めるマリの味方になってくれる貴重な存在。 |
できるメイド様の原作
できるメイド様はピッコマのアプリで独占配信されている人気作品。
ピッコマのオリジナル作品は基本的に韓国で配信しているkakaopageというサービスと連携しており、そこからピッコマに日本語翻訳されているのです。
サイトは日本語翻訳表示が可能ですが、漫画自体は韓国語で翻訳できませんので、韓国語が読めれば先読みも可能です。
2022年3月現在全59話となっており、2021年の10月から更新が止まっているようですね。
「なろう作品?」という声もありますが、韓国ではこのような作品が多く、日本人が好きそうな内容がピッコマに流れてきている印象です。
なので、原作が小説家になろうと勘違いしてしまう人も多いですね。
他にも韓国原作の漫画がピッコマで読めるので楽しいですよ!
きるメイド様のあらすじ
「きるメイド様」のあらすじ・感想を紹介します!
4話
夜になり雨の降る窓の外をずっと眺めているマリは、どうしてもあの銅像のことが気になり眠れずにいました。
同じ部屋のメイドを起こしてしまったことを謝りながら、カッパを着て部屋を出ていきます。
外ではカンッカンッと何かの音が聞こえています。
庭園に着くと、そこにはこんな時間にも関わらず作業を続けるハンスさんの姿が。
マリ「風邪ひきますよ!早く入って休んでください」
ハンス「マリ?どうしたんだこんな夜遅くに」
マリ「そんなことよりずぶぬれじゃないですか!体を壊したら大変ですよ!」
ハンス「そうだな…雨に打たれながら作業したところで何の収穫も得られないだろう…」
どうしてもあの彫刻を作った彫刻師を探し出したいラエルに、オルンが探しだすと約束してしまいます。
これはマリにとって非常に危険な流れだと思うのですが、そもそも彫刻師ではない以上、見つからないのでしょうか?
見つかってはいけない存在ながら、早速ラエルに見つかる可能性が出て来てしまって、とてもヒヤヒヤしています。
しかし、これまでのラエルの様子を見ているとマリが恐れているような人物というのには少し誤解があって、実は優しい人なのでは!?とも思えて来ました。
マリの能力が、ラエルの心の冷たい部分を溶かす、何かの力になれば良いですね。
5話
クローヤン王女モリナそれがマリの名前です。
国王の子であったにも関わらず、望まれた子ではなかったために離れの方に押し込んで人目につかないように育てられました。
周りからの非難を避けるためにも、モリナは人目を避けて生きていくしかありませんでした。
そのため王国内でも彼女の顔を知る人は、ほとんどいなかったのです。
数少ないモリナの顔を知る者は、みな殺されてしまいメイドに変装してなんとか生き延びることができたのでした。
こうして命拾いした以上、皇太子に自身の存在を知られてはならないと考えているマリ。
しかし次の現場である水晶宮殿では、夢の通りモーツァルトの力を借りることになりました。
曲が完成してしまったとのことですが、どうやってバレないように助けていくのか…
勝手に完成してしまってバーハンさんの楽しみを奪ってしまわないかと言うのも心配ですね。
マリの優しさがどうすれば上手く伝わるのか、できるメイドぶりに期待しています!
6話
練習を終えた楽団のメンバーはマリに挨拶して、次々に出ていきます。
バーハンさんは部屋に残って「庭園の風景」の楽譜をじっと見ていました。
視線に気づいたバーハンさんは楽譜を手に取り、どうしたのかと訊ねます。
マリ「本当に深い意味はなくて気になったんですけど…もしも…「庭園の風景」を誰かの助けを借りて完成できるとしたらどうしますか?」
バーハン「誰かの助けとは?」
マリ「いや…あの…例えば空から天使が降って来て曲を完成させてくれたりとか…」
バーハン「…天使がですか?」
「私がそんなふうに落ち込んでるように見えましたか?励ましてくれようと言ってくれたんですよね?ありがとうございます」
過去に百姓を助けてあげていたというのがモリナらしいですよね。
そして百姓たちから絶大なる支持を得ているため、会ってみたいという好奇心と、結婚してより自分たちの状況を良い方向へと持っていきたいというのが目的でした。
しかしそれに背けば処刑するしかないと極端な考えを持つオルン。
マリを見ていると、モリナであることがバレるのを恐れているので、ラエルに声をかけられても断ると思います。
しかしその途中で、どこかからマリ=モリナであるという情報が流れてしまった時に、どう対応していくのか想像ができません。
このまま正体を隠して幸せに生きてほしいものですね。
7話
誰にも見つからないように急いで完成させたマリは、曲の続きを胸に抱き後の細かい部分はバーハンさんに作り込んでもらいたいと願っています。
今度は誰かに見つかってしまわないようにと急いで外へ出ようとしたマリを引き止めたのは、あのピアノでした。
マリ(曲が…完成した!弾いてみたいな)
(少しくらいなら大丈夫かしら?)
(でももし誰かに見つかったら…)
その頃、また今日も眠れないと水晶宮殿まで散歩して来たラエル。
こんなに遅い時間にも関わらずまだ水晶宮殿には明かりが灯っています。
しかしあのラエルを、仮面姿の時にしかみたことがないマリは、あの夜会ったのがラエルだと気付いていないので、どうして呼び出されたのか理解できなかったことでしょう。
ついに二人は対面してしまうことになりますが、果たして上手く切り抜けることができるのでしょうか?
なんだかマリは正直な良い人すぎて、バレてしまうのではないかと心配でなりません。
ラエルがモリナを探しているのは、処刑だけが目的ではないと分かっていますが、やはり二人が出会ってしまうのには怯えてしまいますね。
8話
近衛騎士に連れられて行くマリですが、自分がなぜ呼び出されたのかさっぱり理解できません。
もしかすると正体がバレたのかもしれないと怯えますが、もし正体に気づいていれば有無を言わさず牢獄に放り込むはずです。
今は焦って不審に思われないようにする必要があり、落ち着くように自分の心に言い聞かせるのです。
近衛騎士が部屋の扉を開くと、そこにはラエルとオルンが待っていました。
挨拶を済ますなり、まずはバーハンさんに団長であるかと確認したオルンは、部屋にあったピアノへと向かいます。
大丈夫と自分に言い聞かせ、オロオロすることなく乗り切ったマリでしたが、ラエルには逆にそれが違和感に感じられたようでした。
マリの観察を続けることが決まりましたが、どうかこのままバレずに乗り切って欲しいです。
あの夜であった男がラエルだと気付いていないマリが、若干不利な気がしていますが…
とにかく今は大人しくしておくのが良いと思いますが、マリは優しいので困った人がいたら助けるために全力を注いでしまうんでしょうね。
9話
無事に皇太子の部屋から脱出できたマリは、改めてバーハンさんの勢いがすごかったと思い出していました。
水晶宮殿での勤務も終わり、なんとか何事もなく終わって良かったと安心…かと思ったのも束の間。
次に勤務することとなった白鳥庭園はもう何年も放置されていて、誰も寄り付かないんだそう。
なんと昼は白髪の、夜は金髪の幽霊が出るとの噂もあるんだとか。
不安で仕方のないマリ。
なんだか森の雰囲気もちょっと不気味に感じられるのです。
変なことを考えるのはやめて仕事に集中するぞと言い聞かせるも、妙な音が聞こえてやはり幽霊の存在が怖くなって来ました。
怯えながら現場に向かったマリが出会ったのは、皇室親衛隊のキエルでした。
団長のみ制服着用が不要なので、もしかして…と思いながらも、まさかこんなさびれた場所にいるはずがないと、新人だと予想したマリでしたが果たしてキエルはどんな人物なのでしょう!?
そして夜に出る幽霊と言われていたのはラエルでしたね。
ん?と思うことはありながらもまだこの男が皇太子ラエルだと気づいていないマリ。
どこかで自分の行いがバレるような言動がないと良いのですが、近くにいるだけでこちらがドキドキしてしまいます。
今回の現場では一体どんな夢を現実にしてくれるのでしょう。
それもまた楽しみです。
10話
どうせもう会うことはないと思っていた白髪と金髪の男たちですが、なんと次の日も、その次の日も、そのまた次の日も白鳥庭園へやってきたのです。
場所も遠い上に手入れもされていないため景色もキレイではないのに、どうしてこうも毎日やってくるのか理解できません。
特にキエルさんは親衛隊専用の練習場があるというのに…
もしかすると二人とも何か理由があって足を運んでいるのかもしれませんが、マリはただの派遣されたメイドである以上、あれこれ聞いたりするのは失礼だと思うのです。
優しいキエルはお菓子を褒めてくれただけでなく、可愛いと思わずマリが照れてしまうようなこともストレートに伝えてくれました。
何か闇を抱えていそうなキエルでしたが、マリの想いに少し救われたのではないでしょうか。
一方のラエルは相変わらず無愛想ですが、庭園に毎日顔を出しているのは第7皇女のためのようです。
もしかすると皇女の事件から心を閉ざしているのかもしれませんね。
そしてキエルはやはり皇室親衛隊の団長でした。
二人はお互いをよく知る相手である印象を受けましたが、一体どんな話をするのでしょうか。
11話
白鳥庭園で再会したラエルとキエル。
二人の間には重たい空気が流れています。
ラエル「ここ最近毎日のように白鳥庭園に来ているようだが、主君を守れなかった犬がどうして今もまだ主の墓の周りをウロチョロしているんだ?」
キエル「…申し訳ありません」
ラエル「はぁ…もういい天国の妹もお前のせいにはしたくないだろう」
「それより俺が提案した例の件について意見を聞かせてもらおう」
キエル「……」
ラエル「今答えろ。考える時間は十分与えたつもりだが?」
キエル「申し訳ございません。殿下のご提案はお断りさせていただきます」
幼い頃から苦楽を共にした仲であるラエルとキエル。
二人の仲を引き裂いたのは、ラエルの妹である第7皇女の暗殺事件でした。
もちろん護衛をしていて、不審者に気づかなかったキエルに責任はあるのですが、それをずっと責め続けることはキエルにもラエルにも辛いことでしょう。
キエルのことを大切に思っているからこそ、ラエルは彼に対して何かしらの提案をしたものの、それも断られてしまいました。
最終的に二人が第7皇女とマリのことを想って、第11話は終わりとなってしまったのですが、マリの存在が二人をまた少しでも元の関係に戻してくれるのではと期待してしまいます。
妹の死でただでさえ心に傷を負っているラエルですから、キエルにはぜひ彼を支えるそんな存在でいて欲しいです。
12話
久しぶりの誕生祭とあって、これからやっと明るい雰囲気になると街は賑わっています。
記念祭が始まったら、蓄えてある食糧をクローヤンに分け与えるとの噂もあり、皇太子殿下の人柄の良さも住民に浸透しています。
その頃ラエルは、オルンから式典の進捗状況の報告を受けています。
久しぶりの記念祭だから、市民が心置きなく楽しめるようにしっかり準備を進めるようにと引き続き準備を依頼したラエル。
さらに、今まで戦争や内戦で税金を払うのも大変だったと想定して、今年度は税金の免除まで考えているようです。
もしモリナに関することであれば、今ラエルに目をつけられているマリはもっと気をつけなければならない状況になります。
ここは大人しくしておくのが良さそうなものですが、またマリの目の前には悩める人が現れてしまいました。
非常に優しくしてくれているシェフの命の危機とあって、なんとか救ってあげたいとあれこれ考えましたが、これといった策がないまま眠ってしまいました。
しかし眠ってしまったことで、今回もシェフを救ってあげられそうな雰囲気になって来たにも関わらず。ラエルが現れました。
もう一体何をしに来た!?と言いたくなってしまうほどのタイミングの悪さ…
マリの安全も、シェフの命も無事に守ることができるのでしょうか。
続きが気になって仕方がないです!
13話
マリたちのところにやって来たのは、ラエルです。
その場にいた全員が深々と頭を下げ挨拶します。
ラエル「俺が来たら邪魔になるだろうと迷っていたんだが、ちょうど百合宮殿の近くまで来たから寄ってみたら…」
「来てみて正解だったな」
「何か問題が起きたんだろ?」
シェフは肉が腐ってしまった事実を正直に話して、全て自分の責任だとまた深々と頭を下げました。
その体は恐怖で震えているように見えます。
予定していた仔牛のステーキが出せなくなってしまったのなら、メインディッシュはどうするつもりかと今まさに困っていたことをズバリ問われてしまいました。
当たり障りのない話をして、なるべく怪しまれないような前置きをしてレシピの提案をしました。
果たしてラエルの目にはどう映ったのでしょう?
そして招待客も2人登場しました。
一方がおそらく西帝国の者だろうと推測しますが、出された料理の味は彼を満足させることができるのか…
そもそも提供されたのがマリのレシピであれば、ラエルがどのような反応を示したかも注目ですね。
14話
目の前に出された料理を食べる男は、どれも悪くないと感じています。
そこへ、晩餐会で最も重要なメインディッシュが到着しました。
男(いったいどんな料理を…)
(おいおいこれって挽肉じゃないのか?晩餐会にこんなものを出すなんて!)
しかし一口食べただけで、男は完全にその料理の虜になってしまったのです。
メインディッシュとなったソールズベリーステーキは、誰でも手軽に作れる料理だが、料理人の腕によって美味くも不味くもなるものです
これで罰を与えられる可能性は無くなったものの、褒美を与えるから終わった後にくるようにと言われてしまいました。
普通の人であれば喜ぶべきことですが、マリにとっては絶望的ともいえる状況です。
私としては、マリを呼ぶときにあの仮面を外していて、これまで会っていたあの男がラエルだと一致してくれれば、少しは話しやすくなるかな?と思いますが…
怖いものは怖いですね。
そして今回、西帝国が使節団を送ってきた理由が明らかとなりました。
なんとヨハネフ3世が紛れ込んでいたなんて!
気づかないわけないと自覚していましたが、果たして何もトラブルなく終えることができるのでしょうか。
マリも出会わないうちに戻って欲しいと願っています。
15話
“軍医!軍医はどこだ!”
”今行きます”
”た…助けなきゃ…”
夜になり街には大きな花火が上がっています。
街中の人が花火を見上げている中、マリは仕事に追われています。
ゴミの片付けや、お料理の配膳を急ぐようにという声が聞こえています。
マリと同じようにまだ食事も取れていないメイド仲間は、パーティ会場には美味しい料理があるはずなのに自分たちは見ることもできないと不満げです。
しかしそんなことよりも昨夜の夢のことが気になって仕方のないマリ。
現実にならないと良いのですが、なるとすればパーティ会場で何かが起きるか、ヨハネフ3世の発作が起こるかでしょうか?
まだ何が待ち受けているか分からないマリに、それどころではない事件が発生しました。
なんと中級メイドに昇進したのです。
しかも配属先も獅子宮殿に代わり、ますますラエルとの接触機会が増えることとなりました。
これまで下級メイドだったので、なるべくひっそり生きてこられたことを思うと、身バレの可能性がぐっと高くなったような気もします。
果たしてラエルは何のためにマリを呼び出したのでしょう。
どうか、どうでもいい話でありますように。
16話
夜になり、自室に戻ったラエルは非常にお疲れの様子です。
それを察した近衛騎士、アルモンド子爵はウイスキーを持ってこようかと提案します。
もう充分なほど飲んだからと断り、こんなにも疲れるものなんだなと弱音を吐くラエルに、オルン公爵が結婚を勧めるのです。
オルン「それは陛下が独り身だからですよ」
「こういうパーティーは皇后様や皇太子妃様の所轄ですから、妃殿下様でもいればそこまで忙しくはなかったでしょう」
「陛下、いつご結婚されるおつもりですか?」
ラエル「まだ何も考えていない」
マリの姿を探して歩き回っていたにも関わらず、実際に見つけたらすぐに身を隠してしまいました。
客観的に見ていると、もう完全に好きになっているのでは?と思いますが、あの様子だと本人はまだ自覚していないことでしょう。
結婚は利益重視のような話をしているので、結婚とは別だと考えていたりもしそうです。
こじらせていると、ヨハネフ3世に取られてしまうぞと思っていたのですが、こんなにも早く2人が出会ってしまうなんて…
しかもあれほど衝撃的な出会いは、2人にとって忘れられない出来事となったことでしょう。
次回の展開が非常に気になりますが、まずは失敗してしまったマリに大きな処分が下らないかの方が心配です。
17話
ヨハネフ3世とぶつかってしまったマリ。
彼の正体には気付いていませんが、深々と頭を下げてミスを謝罪します。
しかしヨハネフ3世は、急に飛び出した自分の責任だと笑って許してくれたのです。
汚れてしまったジャケットを洗い新しいものを持ってくると約束して、マリは急いで部屋を出ます。
1人になったヨハネフ3世は、夜風に当たりながら手帳を開きます。
ヨハネフ3世(俺の計画通りに進めるにはモリナ王女が必要だ)
(でもなかなか見つからないな)
ヨハネフ3世「ソニアでもなかった」
マリとぶつかって洋服を頼んでいたのが、運命としか言いようがないですよね。
しかしヨハネフ3世の周りの医師たちは、彼を救ったのはマリではないと思っているのですが、果たしてマリはどのようにしてうまく乗り切ったのでしょうか?
また不思議なことが起きた以上、ラエルの耳に入らないと良いのですが…もうすでに知っているでしょうね。
なんだかマリが知る人ぞ知る有名人になりつつあるのが、少し心配です。
たとえどんなことがあっても、目の前にいる人を救いたい気持ちでいっぱいなんだろうなと思うとその良心は止められないですし、難しいところですね。
18話
浮かない顔のマリと、キラキラの笑顔を浮かべるヨハネフ3世。
なぜこの場所に呼ばれているのか理解できないうちに、ヨハネフ3世は先日のジャケットの話を切り出しました。
マリ(皇太子様をどうにか避けられたと思ったのに!なんでこうなっちゃうの!)
マリ「西帝国の皇帝陛下にご挨拶申し上げます。陛下のジャケットはキレイに洗濯して保管しております」
ヨハネフ3世「ありがとう」
「マリさんに聞きたいことがあります」
マリ「陛下、敬語をお使いいただく必要はございません」
ヨハネフ3世「ああ癖だから気にしないでください」
モリナ王女と関係ない興味にしても、明らかに目をつけられてしまいました…
彼をそう思わせたのは、ラエルの言動も原因の一つとなったのですが、2人はあだ名で呼び合うような関係だったのですね。
しかしヨハネフ3世が敬語を使っているのを見る限り、親しくはないのでしょうけれど。
いつも笑顔で良い人だと思っていましたが、逆にその笑顔が怖いパターンの人だということが分かりました。
どうかマリに災難が訪れませんように。
そしてラエルが素直になれる日はくるのか!?
ヨハネフ3世を含めた三角関係になる可能性も十分にありますが、ラエルとマリ、2人の今後が楽しみでなりません。
19話
ラエルの目を避けるため外に出てきたマリでしたが、思っていた以上に忙しさを感じています。
お客様からワインを頼まれ走っていたところキエルの姿を発見し、挨拶へ向かいます。
キエルは中級メイドに昇給したことに気づきお祝いの言葉をかけてくれました。
お礼を伝えたマリは、キエルが今日は私服ではないことに違和感を抱いています。
皇室親衛隊でこの建国祭の間も休めないのがわかるので、お互いに大変さを共有すると、マリは飲み物を頼まれていたことを思い出し、再び走り出すのでした。
相変わらず2人でいると穏やかな時間が流れますね。
ラエルの時のようにビクビクしないで良いので、身分の差はあれど、本当にマリにとって貴重な友人だと言えそうです。
しかしそんな2人の時間を邪魔する人物が現れました!
第十皇子のオスカーです。
我が子のイヤイヤ期を思い出すようなワガママと、手につけれらない感がとにかく凄かったです…
けれど彼のわがままな性格は、周りの環境によって作られているようにも感じられる終わり方でした。
マリのマジックの力をどう使っていくのか、注目です。
20話
“みすぼらしい奴だ”
”あんな女が母親だからな”
”こんなのが俺の妹だって?”
”チッ、父上はどうしてこんな子を生ませたんだか。”
”王族の血が流れてるから捨てるわけにもいかないんだろう”
”何て名前か知らないが、貧乏人として呼ばれていた名前など使うんじゃない”
”今日からお前はモリナだ”
”モリナ、お前はこれから通元の宮で暮らすんだ”
”兄上あそこは…”
”問題でもあるのか?汚れた血筋の妹にぴったりの場所だと思うが?”
”あそこなら人目につかないし、こいつも気兼ねなく暮らせるだろ?”
兄弟だけでなく、メイドたちからも浴びせられる冷たい視線。
マリの記憶の中の母親は優しい人でしたが、どうして王族との間に子供をもうけることになったのか、元々は身分が高い人だったのであればどうして転落してしまったのかが気になりますよね。
まだまだ明らかになっていない部分が多いですが、思い出すのも辛いでしょうし、マリのいう通り忘れるのが一番なんでしょうね。
そしてマジックはオスカーを元気付けるために使われました。
あんなにワガママな性格でも、やはり子供は子供なんだろうなと思うほど目を輝かせていて、とても微笑ましかったです。
お願いは聞いてもらえませんでしたが…。
マリは何をお願いするつもりだったのでしょう。
そして最後にはキエルが登場しましたが、一体いつから様子をうかがっていたのか。
マジックができて何か疑われることもないでしょうが、今は何が起こってもモリナであることがバレてしまうのではとビクビクしてしまいますね。
21話
城内を歩いていたラエルは、マリがオスカーと遊んでいるのを見つけ、影から様子をうかがっています。
ラエル(料理の腕前もなかなかだったがマジックまでできるのか?)
(本当に有能なメイドだ)
(あの二つの出来事はどちらもマリの近くで起きている)
彫刻事件と曲の続きを作った有能な音楽家は、いまだ解決していません。
マリとの関係性を考え始めたラエルでしたが、なんとキエルがマリと話している衝撃的な場面を目撃してしまい、それどころではなくなるのです。
これまでは気を許せる相手だと思っていたけれど、どう考えても住む世界の違う相手だと知った以上、これまでのようにはいられないと告げる姿は、なんとも悲しいものでした。
大人になるとなかなか心を許せる相手に出会えないものですが、貴重な存在を失ったマリは絶望したことでしょう。
しかしキエルは心の中の友だちとして関係を続けていこうと提案してくれ、マリもそれに同意することとなりました。
キエルも辛い過去を抱えており、気持ちを保っていく上でマリのような存在が必要なのでしょう。
マリとキエルの関係は無事に続いていくこととなりましたが、心穏やかではないのはラエルですね。
必死に冷静さを取り戻そうとしていましたが、気になっている相手のあんな顔を見るのも悔しいですし、それが何より自分の友人であれば嫉妬でなおさら気持ちがかき乱されることでしょう。
キエルとは幼い頃からの友人ですから良いところもたくさん知っているでしょう。
しかし妹の命も奪われ、マリまでも奪われた時ラエルがどういう気持ちになってしまうのか…
想像するだけで、胸が締め付けられそうになりますね。
22話
今日のマリは久々にバーハンさんと再会しました。
なんとバーハンさんはあれから正式に団長になったそうで、マリは早速お祝いの言葉を伝えます。
しかしまだあの曲の作曲者の正体が気になるようで、差し置いて自分が団長になるなんてと言っています。
困ったマリは今日の大式典でも演奏するという話に切り替え、その場を凌ぐことにしました。
今まさにその準備中なのだとか…
しかし演奏家たちは楽器を取りに行ったきり戻ってきていないようです。
少し心配ではあるものの、仕事を頼まれたマリは演奏を楽しみにしていると告げて、準備に取り掛かります。
マリは再びバーハンさんを救うこととなりました。
火災で楽器の到着が遅れているとのことで、ピアノを弾いて間を繋いだマリでしたが、正体をバラさないようにするという最大の問題をクリアすることができるのでしょうか?
今回ばかりは絶対に逃げられたくないラエルと、意地でも逃げ切りたいマリ…
果たして運はどちらに味方するのでしょうか?
私の予想としては、あの仮面を使って逃げ切る方法が有力かなと思ったのですが、仮面を使ったところでバレてしまいそうなもの…。
乗り切れたとすると、どういう方法をとるのかにも注目です。
23話
ピアノの前までやってきたラエルですが、ここに来るまで誰にも会いませんでした。
ピアノの鍵盤に触れ、音を出してみますが、あまりに古くて音は響きません。
それにも関わらず会場内まで聞こえるあの美しい音色を奏でたのが不思議でならないのです。
ラエル(いつの間に消えたんだ。音が聞こえてすぐ駆けつけたのに)
さらに部屋の中を見て回るラエル。
その中で部屋に一つだけある衣装棚が目に付くのです。
カーテンを開いて部屋を少し明るくしてから、その棚の扉を開きます。
ラエルは若干気づき始めているような気がするので、しばらくは大人しくしておく必要がありそうですが、次から次へと事件が起こりますね。
しかも今回はルームメイトのメイド、ジェーンの命に関わることなのです。
あの楽器庫の火災がジェーンのミスによるものだと牢獄へ入れられてしまいました。
なんとしてでも大切な仲間を救いたいマリは、自らの能力を使って解決しようと試みますが、皇室親衛隊によって中へ入らせてもらえないというまさかの事態…
そんなタイミングでのキエルは、もうまさに神がかった登場でしたね。
間違いなくマリの力になってくれることでしょう。
24話
マリはちょっとズルいけれどコネを使う決心をして、キエルに中へ入れて欲しいとお願いするのです。
本来は関係者以外立ち入り禁止だけれどと言いつつ、キエルが同行することを条件に特別に中へ入れてもらうことに成功したのです。
あまりに衝撃的な展開に、門番をしていた親衛隊の男も開いた口が塞がりません。
キエルも中に入るつもりだったと聞いて、もしかして放火を疑っているのかと尋ねるマリ。
図星だったのか、ピタリと動きの止まったキエル。
マリは放火の調査をしにきたのがバレてはいけないと、親衛隊の騎士が見張りをしていることなどそれっぽい理由を挙げて誤魔化します。
非常に絶妙なタイミングでラエルが登場しました。
もうどうすることもできないけれど、大切な仲間を救うためには自分のことなど心配している時間はありません。
そこでマリはついに犯人について発表しようと試みるのですが、まるで何かに包まれたかのような神々しいオーラに、その場にいた全員が驚いていました。
きっとシャーロック・ホームズがマリに力を与えてくれているのでしょう。
それにしても犯人の目星が全くつきません。
私も西帝国の仕業だと思っていたので、違うとなり非常に驚きました。
西帝国でないとなると、天使探しに行き詰まっていたオルンあたり?!と予想しています。
次の話が待ちきれませんね。
25話
マリは自らの目で見た推理の結果を伝えています。
今回の火事が事故ではないと判断した最大の理由は、出火点です。
この倉庫に設置されたロウソクは2箇所で、いずれも壁側にあります。
しかし他の場所から火が燃え移りランプの油が激しく燃えた可能性が考えられます。
その理由を尋ねられ答えようとするマリでしたが、ヨハネフ3世の登場により場の空気が一気に変わってしまうのです。
マリ(どうしてここに…?私はジェーンを助けたいだけなのに。下手に喋って両国の外交に影響が及んだらどうしよう!)
しかもラエルとヨハネフ3世を一緒にすると、もう本当に良いことがないですね!
いつ戦争になってもおかしくないような、バチバチした空気感が凄すぎます。
もう少し冷静になってほしいものですが、あの2人があれほどまでに仲が悪い理由は何かあるのかもしれませんね。
もう2人の空気を見ていられなくなったマリは、隠しておこうかと悩んだ犯人像にまで踏み込む形となりました。
あのお方だった場合、わざとではなかったにしても何かしらの処分が下されるはずです。
キエルも、今以上に不利な立場になることも考えられますが果たしてどうなるのでしょう。
みんなが変わりなく生活していけますように…
26話
マリは自身の推理のおかげで無事にジェーンの無実を証明することができました。
さらには西帝国との紛争も避けられたのです。
しかしなんだか心は晴れません。
マリはラエルに呼ばれて、部屋へと向かっています。
マリ(キエルさんかなり慌ててたわね)
(小さい体に宮殿を隅々まで把握し、誰もが見慣れてる人物)
(やっぱりあのお方しか…)
(もしかして誰にも相手にされず復讐しようと思ったとか…?)
動機が分からずトボトボ歩いていたマリ。
前を歩いていた近衛騎士のアルモンド子爵は、突然そんなに心配する必要はないと話しかけてきたのです。
しかしその理由がまさかマジックを練習するためだったとは想像もしていませんでした。
故意ではないにしても法には従う必要があり、オスカーへの罰は免れられません。
これを機にオスカーを追放したいオルンたちですが、ラエルはなんとも煮え切らない態度でした。
ラエルがオスカーを生かしておくことももちろんなのですが、優しさを見せる理由も今後分かってくるのでしょうか?
キエルと遠い親戚ということだったので、キエルへの恩のような部分もあるのかもしれないですね。
必死に自分にできることはないかと考えたマリは、自分も責任をとって罰を受けるからオスカーの罪を軽くしてほしいと、信じられないお願いに出たのです。
ラエルもそれを受け入れオスカーは2ヶ月の監禁という罰が決定しました。
ついにマリにも罰が下されます。
ラエルは自分の気持ちもある中で、どんな罰を与えるのか…
27話
ラエルと2人きりにされたマリは、どうして罰を下すだけなのに2人にされたのかが気になっています。
もしかすると、それだけ重い罰を下すつもりなのかもしれないと思うと、恐怖で体が震えだします。
ラエル「あのピアノ。ピアノを弾いてみろ。君の演奏を聞いて罰を決定しよう」
マリ(まさか。さっき私が弾いてたことに気づかれた?)
(部屋から出るときに誰もいないのを確認したのに…!)
(でも私にピアノを弾かせるってことは気づいたってことよね…)
(皇太子…何を知っているの?)
しかしどうやらマリがあのピアノの演奏者であるということだけで、モリナ王女というところまではたどり着いていないようです。
これはある意味マリにとってチャンスでした。
素直にピアノについては認めつつ、メイドという身分だからという理由を伝えたことで、自分が王女ではないという印象をつけられたのではないでしょうか?
マリを前にして、まともでいられなくなるラエルは、自らの立場のことも考えて距離を置くことも考えましたが、もう手放せないくらいに気持ちが強くなってしまっている事に気づいてしまいました。
そして彼はマリを自分のもとに置く決定を下したのです。
アルモンド子爵が言うように悪い噂は嘘だったとしても、マリにとってこれ以上に最悪な罰はないのでは…と思ってしまいました。
業務内容にもよりますが、常にラエルの監視下に置かれたりなんてしたら、ますます感づかれてしまいそうで、もう見ていられないですね。
28話
”モリナ王女 メイドのマリ 今日から君は俺のものだ”
たくさんの血がついた剣を持った血塗れのラエルが頭に浮かび、マリはベッドでぐったりとしています。
そもそもどうしてこうなってしまったのか、全く理解できないのです。
マリ(牢獄に放り込むとかムチ打ちにされるとかならまだ分かる。なのに皇太子のメイドになれですって?)
(皇太子妃を決める前に獅子宮殿から離れるのは無理そうね)
(もしそういう状況でモリナ王女であることがバレたら)
(皇太子の近くにいるのは危険よ)
しかも3枚も招待状をもらうなんて、物凄い人気者ではないですか!
ちなみにもう一枚はきっとラエルだと期待してしまうのは私だけでしょうか?
どうして名前を書かなかったのか非常に気になりますが、もしラエルだったならこの場で登場すれば、もうそれは地獄絵図のような展開ですね。
マリにとっては恐ろしい男に囲まれるという…
私も同じ立場なら、間違いなくキエルを選びたいと思うことでしょう。
大波乱になりそうな仮面舞踏会。
身分がバレることもなく、男たちのバチバチの戦いも丸く収まり、マリが楽しい時間を過ごせると良いのですが…
29話
ヨハネフ3世にエスコートを申し込まれ困っていたマリに声をかけてくれたのは、キエルでした。
キエルはヨハネフ3世へ失礼を詫びてから、改めてマリにエスコートを依頼します。
明らかに何かもめている3人に、会場の視線が集まっています。
どうすれば良いのかと悩んでいたマリですが、意を決しヨハネフ3世のエスコートを断ります。
それからキエルにも同様に、お受けできないと伝えるのです。
マリ(きっと陛下のことを断りやすくするために声をかけてくれただけだよね。キエルさんは優しい人だから)
(もっと素敵な女性をエスコートしてあげてくださいね)
自ら招待状を送ったばかりに、苦手なパーティに参加することとなってしまったのですが、明らかに浮いていましたね。
周りの女性たちは、皇太子妃を選びにきているんだと、それぞれに可能性を感じて張り切っているようでした。
しかしそんな女性たちには全く興味を持たず、ただマリを探していたラエルが目にしたのは、キエルと一緒にいるマリの姿でした。
前回、2人が話しているのを遠くから見ていて嫉妬していたこともあるので、今回の悔しさもかなりのものだと思います。
キエルとマリの関係が非常に深いものだと、見せつけられてしまったかのような気持ちなのではないでしょうか?
そんなラエルには気づかず、2人は人の少ない場所へと向かいました。
2人きりになってオスカーの話などをしたマリたちですが、キエルの誠実な愛情が感じられるやりとりでした。
本当にキエルはマリを大事に思っているんだなと伝わってきましたね。
いよいよ2人は踊りへと向かうようですが、果たしてラエルはどう出るのか…
もしかすると2人を見つけた後、拗ねて会場から立ち去っている可能性もありそうです。
30話
キエルと2人でバルコニーに向かったマリ。
ラエルはバルコニーで熱い抱擁を交わす2人を想像して、あたふたしています。
けれど2人に接点などない以上、そんなはずはないと言い聞かせるのです。
明らかに様子のおかしいラエルに、オルン公爵も戸惑うほど…
ラエル(気にするなあいつらとは何の関係もないんだから、俺が気にすることじゃないだろ?)
ラエル「オルン」
「この前議題に上がっていた税金について話を進めてくれたか?」
オルン「え?…税金の件ですか?ここ仮面舞踏会なんですけど?」
マリはあの招待状がラエルからとは思っていなかったので、その視線に気づくこともありませんでした。
明らかに戸惑っているラエルに、オルンもどうしたら良いのか分からないような様子でした。
ラエルの不満をぶつけられ、振り回されたようなオルン公爵とアルモンド子爵が、絶妙に面白かったですね。
非常に頑なな部分が出てしまいましたがそれもまた君主にとっては必要なことなのかもしれません。
マリが街で感じたように、人々は皆平和を感じながら生活しているように見えました。
そして気分転換に偵察にでたラエルでしたが、どうやら行き先は街のようです。
…マリとばったり遭遇しそうですね。
無事に仲直り!?できることを願っています。
31話
建国祭が終わり休日をもらったマリは、一人で街へと遊びにきていました。
美味しそうな食べ物がたくさん並び、思わず食べてみようかなと思ったものの、あまりお金もないんだと自らに言い聞かせて我慢することに。
残念ではありますが、見ているだけでも十分に楽しめます。
その時、あるピアノが目に留まります。
小さな子供が触っていますが、どうやら白い鍵盤はほとんど弦が切れてしまっているようで、音が出なくなっています。
少し考えてから、マリは黒い鍵盤だけを使って演奏を始めました。
お祭りだから楽しい雰囲気を演出したいと考えたのです。
命の危機せまる状況でしたが、ラエルが助けに入ってくれたことでなんとか無事でいられたのです。
たまたま二人が街で出会って…という展開を予想していたので、まさか命を助けてもらうとは思ってもみませんでした。
マリはまだラエルの正体に気付いていないので、二人が時にすれ違ってしまうのが、なんとも見ている方としては面白さを感じるところです。
助けてもらったお礼として、一日付いて来てほしいと頼まれたマリは、何を言っているのかちんぷんかんぷんな様子でしたが、そろそろ気付くような出来事が起きそうですね。
もしかすると翌日の仕事の時に、この話が出てくるなんてこともあるかもしれません。
今、ラエルについて非常に誤解している部分もあるマリなので、彼の良さにも目を向けてあげてほしいです。
32話
ラエルに一日付き合って欲しいと頼まれたマリでしたが、まず連れてこられたのは貴族が通う高級病院です。
もしかすると誰かのための薬でも取りに来たのかもしれません。
代わりに受け取りに行こうかと気を利かせたつもりでしたが、なんと先ほどの事件によって負ったマリの傷を診てもらうためにやってきたと言うのです。
すぐに治るから平気だと断ろうとしたものの、ラエル自身が平気じゃないんだと呟いて、スタスタと中へ入っていってしまったのです。
中に入ると、年配の女性が仕事をしていました。
マリもラエルが言わんとしていることがわかるようで、途中何度もクスッと笑ってしまう場面が見られました。
なんだかとっても良い雰囲気の二人のように見えたのですが、ラエル=ランだと気づいてしまった途端に、この関係は崩壊してしまうのでしょうね。
どうかマリには楽しい時間は忘れずにいて欲しいです。
いつマリがこの事実に気づくのだろうと、毎回ヒヤヒヤしながら見ている私なのですが、今回も知られることはありませんでした。
ついに明日からは獅子宮殿での仕事が待っています。
もし正体が分かっていれば、ラエルの優しさを知っているマリは、今のように恐怖を感じずにいられそうなものです。
この後、雨宿りの時にもう一波乱ありそうな気がします。
マリにはラエルを恐れすぎないで欲しいですし、ラエルにはもう少し素直になって欲しいなと応援しながら見守りたいです。
33話
雨宿りのため、教会へ避難してきたマリとラエル。
椅子に腰掛けますが、ここへくるまでかなり濡れてしまったので、少しマリは震えています。
心配したラエルが、ジャケットを貸してくれるのですが、何とも申し訳なく思えて大丈夫だと断ります。
今日は妙に親切で、気難しい人と感じていたのは思い違いだったのかもと見ていると、せっかくの好意を断るのも悪いという気持ちが湧いてきて、素直に受け取るのです。
時間が経っても雨が止む気配がなく、二人の間になんとも言えない空気が流れ始めました。
おそらくまだラン=ラエルと認識していないため、恐怖に怯える日々が続くのでしょうが、もう獅子宮殿に配属されても二人仲良くピアノを弾いていて欲しいです…
不器用で、愛想のないラエルですが本当は心優しく、多くを誤解されているだけだということに早く気づいてあげて欲しいです。
ラエルも寂しさを抱えて育ったものの、誰にも弱さを見せられず、それが不器用さとして表れている気がするので、マリの純粋で優しい心で寄り添ってあげて欲しいです。
34話
ついに獅子宮殿への移動の日となりました。
部屋をまとめながら、ジェーンと話しています。
獅子宮殿に行っても友達だよねと確認したかと思えば、獅子宮殿に移動になるなんて大出世だと大興奮で、ジェーンはとっても忙しそう。
大出世と言われても、マリにとっては地獄でしかないのです。
そんな地獄から1日でも早く抜け出すため、皇太子妃の候補と仲良くなっておく必要があると、まずはじめの目標を再確認すると、いよいよ部屋を出る時…
大声を上げて涙するジェーンと抱き合い別れを告げ、獅子宮殿へと向かいます。
心配していたようなイジメもなく、体力仕事もないと、とても良い環境で働けそうでした。
しかしみんなが優しくしてくれるのには理由があるようで…
マリとラエルの間に何かしらの関係があると思われているようでした。
確かに下級メイドからの成り上がりですから、そう思われても仕方ないかもしれません。
しかしマリにとっては非常にやりづらさを感じますし、皇太子=ラエルだとまだ気づいていないため、まだ彼の優しさにも気づいていないとなると、かなりの不安要素になりそうです。
お茶の夢が、どうかマリの獅子宮殿での初めての仕事をうまく後押ししてくれると良いですね。
35話
いよいよ今日は、ラエルのお茶汲みの仕事です。
緊張しなくても大丈夫と自分に言い聞かせ、早速部屋へと向かいました。
マリ「お茶菓子をお持ちしました。他に何か必要な際はお申し付け下さい」
そして部屋の隅へ立ち、何か指示がくるのを待っています。
しかしラエルはひたすら書類整理をしており、ずっと立っているだけの方が疲れてくるのです。
ラエルはそんなマリの様子に気づいたのか、ずっと立っているのも大変だからと座っているように指示します。
気を遣って座っているよう指示したり、休憩を取るようにしたりしてくれていて、優しさを感じました。
普段他のメイド達に対してはどんな風に過ごさせているのかも気になりました。
他の人たちは立ったままで待機なのでしょうか。
もしそうだとしたら、アルモンド子爵は二人の関係を非常に怪しむはずです。
異例出世ともいえるマリの獅子宮殿抜擢からして、きっとアルモンド子爵は何かしら気づいていると思われますので、どこかでキューピット的な働きをしてほしいと勝手に期待しています。
これまでのように動き回る仕事も大変ですが、じっと座って時が経つのを待っているのもなかなか大変ですよね。
お茶くみの仕事に緊張しすぎて、昨晩寝られなかったのか、居眠りしてしまうという大失態を犯してしまいました。
ブランケットをかけて部屋を出ていくなんて、ラエル、イケメンすぎませんか?
噂に聞いているような冷酷な人間だったらその場で処罰したことでしょう…
本当は優しいラエルに早く気づいてあげてほしいです。
36話
今日も獅子宮殿のメイドたちは慌ただしく働いています。
マリはレシアに皇太子妃候補について、情報をもらっています。
レシアによれば候補者は2人。
シュレーアン家のアリエル令嬢と、イーストバーン家のレイチェル令嬢なのだそう。
マリ「シュレーアン家は皇太子殿下が率いる大きな軍のうちの1つですよね」
「そしてイーストバーン家は内戦の際に皇太子殿下とは対立する第一皇帝派でした」
レシア「よく知ってるのね。そうよどちらもかなり権威を持っているわ」
おおよその候補情報を集められたので、あとはうまくやるだけですが、なんだかマリの気持ちに変化が感じられます。
もし自分が正体を隠さなければならない存在でなければという考えが浮かんできていました。
ちょっと気になり始めているのかもしれません。
本当に微々たる感情ではありそうですけれど、個人的になんだか少し嬉しくなってしまいました。
とは言ってもまだまだ皇太子=ラエルと気づきそうにないので、先は長そうですけれど…
37話
皇太子妃の到着にも、特に関心を示さないラエル。
ラエルのために努力して人選を行ったオルンは、どうにかして頑張ってもらいたい気持ちでいっぱいです。
しかし候補者2人のいずれにもまだ興味が持てないようです。
シュレーアン家かイーストバーン家か、どちらが帝国の利益になるかしっかり見極めて判断するつもりだと言っており、オルン公爵はもう一気にやる気を失うのです。
オルン(それでも一生を共にする人を選ばなければならないというのに)
(当の本人は眼中にもないようだ。帝国と国民を思う気持ちは主君としては大事だが…)
それだけ結婚に期待していないのでしょう。
ただ国のために良い相手を選ぶだけだというのがラエルの考えですから…
けれどオルンが思うように、ラエルが心許す相手と結婚するとなったら、きっとマリが選ばれるでしょう。
その時の反発は、想像を絶するものになるでしょうし、アリエル令嬢のように言う人が大半のはず。
アリエル令嬢は非常に嫌味の強いひとでしたが、ある意味高貴な身分の人にはこういう考えを持つ人がいるという現実を見せられている気がしました。
今回の出来事により、マリはレイチェル令嬢につくことがほぼほぼ確定したようですが、果たしてレイチェル令嬢とはどんな人なのか…
そしてなぜマリに会いたがっているのか…
どうか良い人であってほしいものです。
38話
ジーナによって部屋へと連れてこられたマリを待っていたのは、明るく笑顔で出迎えてくれたレイチェル令嬢でした。
先ほどのこともあり、怯え怯え挨拶をするマリです。
しかしレイチェル令嬢はまだ挨拶の途中だと言うのに、椅子に座るよう声をかけ、さらには自宅から持ってきたというお茶まで出してくれようとするのです。
目の前には美しい色のお茶が準備されました。
しかしまだここへ呼ばれた理由が明らかになっておらず、マリは様子を伺っています。
レイチェル令嬢「お忙しいところお越しいただいてありがとうございます」
しかし可愛さと礼儀正しさだけでなく、実は心にしっかり芯を持っており、家を守るために今回結婚までなんとしてもこぎつける必要があるのです。
そのためにマリを利用することにしたということで、お互いにとってウィンウィンな提案となりました。
マリもこれを成功させれば、帝国から脱出できるとあって絶対に成し遂げる覚悟なのです。
しかしレイチェル令嬢の専属メイドになることについては、ラエルの猛反発を受けます。
結果、マリがどちらのお世話も担当することになったのですが、これといって状況が変わる様子もなく、やきもきさせられました。
マリもきっと予知夢だと思う夢を見たにも関わらず何も起こらないので、ちょっと困っていましたね。
そんな中、レイチェル令嬢に誘われてやってきた庭園で、アリエル令嬢と遭遇しました。
きっとレイチェル令嬢は、アリエル令嬢がこの時間、散歩していることを知っていたのでしょう。
この3人の中でうまく会話が成立する気が全くしないのは私だけでしょうか…
お互いバチバチの時間になりませんように。
39話
庭園にてアリエル令嬢と遭遇した、レイチェル令嬢とマリたち。
2人は当然のように挨拶を交わしますが、お互い静かに相手を敵対視している空気感が伝わってきます。
そこでアリエル令嬢が、勝負を仕掛けてきたのです。
アリエル令嬢「ここの庭園美しいでしょ?」
レイチェル令嬢「はい、そうですね」
アリエル令嬢「南部ではなかなか見られない庭園ですものね」
「今のうちにしっかり見ておいた方がいいと思いますわ」
レイチェル令嬢「はい、お気遣いいただきありがとうございます」
決して自分自身を前に出すことはしませんが、下手に出ながらもしっかり主張するとことは主張する意志の強さを感じました。
マリのことを守ってくれたのは、とても嬉しかったですね。
一方のアリエル令嬢は、マリを呼びつけた時だけでなくこんな大人数の前ででもあんな暴言を吐けるなんて本当に性格が悪いんだろうなと思いました。
そういった考えを持つことが当然という環境下で、見た目の美しさだけを褒められて生きてきたのでしょう。
身分と見た目の美しさでこれまで逆らうものはいなかったかもしれませんが、皇太子妃としては不向きといえます。
ラエルにも周りの貴族たちにもそのことに早く気づいて欲しいですね。
さらにレイチェル令嬢に攻撃を仕掛けてくるという徹底した悪女ぶり…
みんなの前で大恥かいてほしい!!と願ってしまった私です。
しかしマリは、決して諦めません。
果たして夢の力をどう使ったのか、次回が楽しみでなりません!
40話
「ウソでしょ…」
「信じられない」
レイチェル令嬢の登場に、会場内がザワザワしはじめました。
アリエル令嬢は、きっと自らの作戦によってみすぼらしいドレスを着てきたことについて言っているのだろうと、余裕の笑みを浮かべます。
しかし目に飛び込んできたのは、とても美しいドレスに身を包んだレイチェル令嬢の姿なのです。
そのドレスは宝石をほとんど使っておらず、それでいてとても美しく、レイチェル令嬢の美しさを際立てています。
柔らかくて優雅で気品のあるイメージにぴったりなドレスを纏った姿は、まるで妖精のようだと言う声も聞こえてきます。
レイチェル令嬢に似合うものであるだけでなく、その魅力を引き出し、さらにはラエルの好みにも寄せるドレスとなったのです。
完全に作戦が失敗してしまったアリエル令嬢の怒りは計り知れません。
心の描写は何もなかったものの、終始怒りで震えている様子は見受けられました。
パーティー後に2人の関係がより悪化してしまったのも納得です。
それにしてもレイチェル令嬢は笑顔でキレるタイプの、実はちょっと恐ろしい存在です。
ある意味アリエル令嬢の方が、考えていることが目に見えて分かりやすいですね。
次は、またアリエル令嬢によって攻撃を仕掛けられたわけですが、以前マリのクッキーを食べたことのあるラエルは、マリが関わっていると今回ばかりは気付くのではないでしょうか?
41話
ラエルとのお茶の時間を迎えたレイチェル令嬢。
マリに作らせたクッキーを持ってやってきたのです。
ラエルは、側に置かせておいたはずのマリがいないことを不自然に感じ、それまでレイチェル令嬢の話にこれといって興味を示さなかったのに、マリの所在を確認してきたのです。
なぜここでマリのことを聞かれるのか理解できないレイチェル令嬢ですが、今おつかいに行かせていると答えます。
レイチェル令嬢「殿下、私がお菓子を用意しました」
「バターを入れたショートブレット、他にもタルトやダックワーズも用意しました」
ラエル(これは…)
ここで料理の腕をアピールしたいのでしょうけれど、一度マリのお菓子を食べたことのあるラエルは一発で見破ってしまいました。
気づかれているとも知らず、自分が作ったと頑なな態度をとるレイチェル令嬢…
ドレスの件もそうですが、素直にマリに助けてもらったと言わないレイチェル令嬢の行動が、今後彼女にとって最悪の展開に繋がらなければ良いのですが、なんだか今は嫌な予感しかしませんね。
そしてマリは自身の能力がどこまで続くのかを心配していました。
一度手にした能力は消えてしまわないと思っていたので、掃除の能力が消えたというのには驚きました。
人を幸せにしたいと心から願っているマリですので、どうか手にした力がずっと続いてくれることを願っています。
なんだかだんだん、ここから逃げることを躊躇うような気持ちも芽生えてきていて、マリの揺れる気持ちからも目が離せません。
そして今回は久々のキエルの登場!!
マリとキエルが一緒にいると本当に穏やかな時間が流れて良いですね♪
とても良い雰囲気で終わってしまったので、次回に非常に期待が高まります!
42話
キエルと話していたはずのマリは、なんだかとても高そうなお店にやって来ています。
忙しくて食事が取れなかったせいで、痩せてしまったマリを心配したキエルが一緒に食事でもと誘ってくれたのです。
断りきれずついて来たものの、メイドである自分がまさかこんなところに入れるなんてと、正直かなり困惑しています。
男性「ようこそ閣下。お久しぶりですね」
「こちらのレディーは?」
マリ「あっ私はただの…」
キエル「私の大事な人です」
マリ(!!)
(たしかに大事な友達だけど、そんな言い方したら誤解されちゃう!)
マリのことを、さらっと大切な人だと紹介してしまうキエルには驚かされましたが、とても彼らしい返答でした。
本当にマリのことを大切に想っていて、なおかつ信頼を置いているのが伝わって来ます。
キエルの素直な気持ちに触れて、マリもいつも本当に幸せそうな顔をしていて、とても癒されます。
宮殿を出てからの目標が一つ増えて、マリも一段とやる気になったことでしょう。
そしてラエルのところでは、なんだか数百年ぶりの使節団の訪問が迫っているようでした。
適した人物としてマリを挙げるのかな?と少し期待してしまいましたが、2人の令嬢に託されることとなりました。
ラエルがレイチェル令嬢を選び、マリが助けることになりそうだなと、私は予想しています!
次回も楽しみですね。
43話
レイチェル令嬢の態度にお怒りのアリエル令嬢。
感情のままに、クッションをソファーに何度も打ち付けたため、クッションは裂けてしまいました。
いつか神様が天罰を下すはずだ、皇太子に選ばれるはずがないとメイドたちが必死にアリエル令嬢を励まします。
メイドたちの言葉に元気付けられたアリエル令嬢は、とにかく何か手を打たなきゃと考えています。
するとそこへ東方からの使節団接待の話が飛び込んでくるのです。
ラエルに気に入ってもらう絶好のチャンスとして、なんとしてでも成功させたいアリエル令嬢は、父親に何か頼むつもりでいるようです。
マリの考えていたように国の重要な問題を候補者に任せるのは間違っていたのです。
しかしもう起こってしまった以上、どうにか対応するしかありません。
一瞬ラエルの頭にマリが浮かびましたが、さすがに異教徒についてまでは知らないだろうと、候補から外されました。
私自身もマリが異教徒に対する夢を見たこともないと思っていたので難しいだろうと考えていたのですが、どうやら何かすでに良い方法が浮かんでいるようです。
果たしてマリはどんな作戦を打ち出したのでしょうか?
そしてレイチェル令嬢は今回も全て自らの手柄にしてしまうのでしょうか…
44話
ラエルの許可を得たレイチェル令嬢は、早速中へと入って行きます。
単刀直入に使節団の問題解決方法について尋ねるラエル。
レイチェル令嬢はアリエルのせいで起こった問題の解決の力になりたいと色々考えてみたと前置きしてから、解決方法について話はじめました。
レイチェル令嬢「要点は向こうの無理な要求を受け入れることなく和解することだと思います」
「彼らがどんな用件で訪問したのかは分かりませんが、宗教の違いだけで対話もせずに帰すのは、帝国としても望まない結果ではないでしょうか?」
ラエル「それじゃあこの問題をどうやって解決すると言うんだ?」
これで周囲はラエルが選ぶのはレイチェル令嬢だと確信したかもしれませんが、ラエルはどうしてもマリが気になって仕方のない様子…
本のことを聞いてやはりここでも頭に浮かんだのはマリの存在でした。
レイチェル令嬢が動けば動くほど、どうしてもマリの存在がチラついてしまいますよね。
メイドが図書館で本を読む機会を与えられるのか疑問に思われたら…と少し心配しましたが、ラエルはそこまで考えていないようでした。
こういった小さなヒントの積み重ねがいつかマリの生い立ちに繋がってしまうのではないか心配です…。
しかし今は使節団との交渉という大問題のことを考えるのが先ですよね。
カサンの主張はあまりに強引に思えました。
マリはそれを脅迫だと感じたようですが、ここでもきっとラエルの力になるような提案をするのでしょう。
お茶汲みの時間に何か2人の間に進展があるのでは!?と、勝手に次回展開に期待しています!
45話
アルモンド子爵に言われた通り、ラエルのところへお茶汲みの仕事へ向かったマリ。
温かいお茶を一杯いれてから、少しでも横になった方が良いのではないかとラエルの体調を気遣うも、今は体よりも重要な問題に直面していると言われてしまうのです。
自分を犠牲にしてまで国民のために頑張る姿に、マリはそれ以上は何も言い出せないのです。
むしろそんなマリにむしろラエルが気遣いの言葉をかけてくれました。
ラエル「マリがいれてくれるお茶はいつもうまい。おかげで心が安らぐよ。ありがとう」
「時間も遅いし今日はもう休んでいいぞ」
今までは皇太子妃候補をバックアップする気持ちでいたものの、自らラエルに直接話をしたいと思うようになっていたのです。
きっとラエルの優しさと、自らを犠牲にしてまで国のために尽くそうとする姿に心打たれたのでしょう。
しかし一度、レイチェル令嬢と取引をしてしまった以上、そう簡単に自らの考えに従って動くことはできません。
今回の問題もレイチェル令嬢の一言で解決の糸口が見出せた訳ですが、レイチェル令嬢に情報を渡す必要があります。
もしマリが直接話したとして、ばれた時のレイチェル令嬢の態度を考えるとゾッとします。
国のためと言っていたレイチェル令嬢ですが、何か企んでいることがあるようです。
少しずつ本性が出てき始めていて、もしかしたらアリエル令嬢より恐ろしい存在かもしれないと思うようになってきました。
マリやラエルたちに少しでも早く平穏な日々が訪れますように。
46話
ラエルとの食事のため、会場にて顔を合わせることとなった2人の令嬢ですが、アリエル令嬢は敵意剥き出しであからさまに無視した態度をとっています。
しかし、マリという強い味方がついている以上、レイチェル令嬢は強気でいられるのです。
レイチェル令嬢(マリ)
(皇太子殿下が可愛がる理由が分かるわ)
(ドレス、パティシエ、そして異教徒とのトラブルまで)
(全部マリのおかげで解決できた)
(こんなすごい実力の持ち主を手放すのはもったいないわ)
(皇太子妃になった後も私のそばにおいておく?)
これで皇太子妃をめぐる戦いに決着が付けられると確信していたレイチェル令嬢ですが、残念な結果となってしまいました。
最終的にはアリエル令嬢もレイチェル令嬢も、どんよりしたオーラを放ちながら俯いてしまう地獄絵図に…
しかしラエルは見ていないようで、しっかり候補者のこともマリのことも見ているんだろうなと思えましたね。
きっと心のどこかでマリの意見だろうと分かっていたから、レイチェル令嬢を問い詰めたのでしょうけれど、それでも読者としてはスカッとする展開でした!
しかしレイチェル令嬢が一体どんな計画を企んでいたのかが結局分からないままだったので、次回あたりレイチェル令嬢の本性が描かれると嬉しいです。
これでおそらく2人の令嬢はどちらも婚約者として選ばれぬまま帰っていくことになりそうですよね。
最終的には2人の令嬢からマリに謝罪してほしいなと思います。
47話
天才ヒルデガルトと呼ばれたその人物は、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンという女性で、神のお声を世に伝える者でした。
ドイツビンゲン家の聖女であった彼女は、3歳の頃から空からのお告げである幻視体験(vision)を経験していましたが、そのことを隠して平凡な修道女として生きていくと決めていました。
しかし42歳になった時、今までみてきた幻想体験を世界に伝えるようお告げを受けて、芸術・言語・医学・予言・自然科学・哲学・薬草学・作曲など多方面の分野において1人の人間が成し遂げたとは思えないずば抜けた業績を残すことなりました。
褒美として自由になりたいと伝えたマリでしたが、やはりそう簡単に出させてはもらえないですよね〜
予想はしていましたが、出してもらえないだけでなく、マリの身の回りが目まぐるしい変化を遂げました。
爵位を与えられ、姓を与えられ…
周囲の視線も変わりましたし、立場が大きく変わりました。
それでもマリはメイドとして働き続けるなどこれまでと変わらない生活を心がけていました。
こういうすぐに調子に乗らないところもマリらしいですよね。
気になるのはレイチェル令嬢の本性がまだ暴かれていないところです。
一見優しい雰囲気を守っているようですが、果たして心の中では何を考えているんでしょう。
可愛い笑顔の裏が気になりすぎて、逆にもうあの笑顔が怖くなってきました。笑
レイチェル令嬢への不信感も拭えぬ中で、次はオルン公爵がマリに接近してきました。
果たして、血犬と呼ばれる男は何を考えているのでしょう。
皇太子妃の候補者にしたいとか!?…ないですかね?
48話
マリを待ち伏せしていたかのように声をかけたオルン卿は、どこへいくのかと訪ねてきました。
外務大臣に殿下からの伝言を伝えに行くだけだと答え、どういった用件かと聞いてみましたが、ただ挨拶しただけだとふざけた態度を取るのです。
急いでいると理由をつけてその場をすぐさま立ち去るマリ。
オルン卿はそんなマリを笑顔で見送りますが、やはり気になることがあるようで、去りゆく後ろ姿をずっと見つめています。
オルン(マリ、伝染病で家族を失った騎士家門出身の孤児)
(借金のせいでクローヤン王国のメイドして働いていたところ、戦争捕虜となり我が国のメイドとなった)
全くそんなこと予想もしていなかったので驚きました。
ヨハネフ3世、本当に侮れないですね。
マリの秘密にも気付いていそうで、恐ろしい存在です。
オルン卿もなんだか違和感を感じ始めていますが、もしバレてしまうなら東帝国の人に先にわかって欲しいです。
そうすればヨハネフ3世の身勝手な行動があったとしても、ラエルがきちんと守ってくれるはず!
ラエル=ランさんとマリの中でもつながったので、少しは2人の間にあった壁にも変化があると良いのですが…
今回の視察同行で動きがあるかな?と思いましたが、早速事件が発生しましたね。
なんだかぎこちない雰囲気で、視察中を過ごすことにならないと良いのですが、非常に怪しくなってきました。
マリがラエルに対して少しずつ気持ちの変化があるので、今回の事件でまた状況が変わりそうです。
49話
宮殿ではマリとラエルについて大きな噂になっていました。
護衛がいるとはいえ二人きりで遠出するのに何もないはずはない…
視察中に仲が深まるのでは…?と考えている人もいるようです。
次第に話は大きくなり、最終的にはマリが皇太子妃になるかもしれないなんて意見する者も現れるほどです。
実際ラエルは候補者2人を気に召してはいない様子なので、マリが選ばれる可能性もゼロではなさそうだと判断したのです。
それでも現段階では、ラエルは候補者2人の中から婚約者を選ぶだろうと予想する意見が優勢です。
今は皇太子妃候補も招いており、皇太子の動向に注目が集まる時期なので、尚更2人で出かけたのは大きな噂になりました。
それでもラエルの性格を考えてきっと候補者から選ぶだろうと予想する声が大きかったですね。
しかし2人は次第に惹かれあっていますよね。
それぞれの立場があるからこそ、お互い正直になれないのが見ていて本当に心苦しいです。
アルモンド子爵が間に入ってくれたものの、宮殿での噂の通り、ラエルは自身の気持ちより体裁を選ぶ決意を固めていました。
なんとかマリの気持ちが報われますように…
50話
とある豪邸でデザートを食べる主人。
一口食べた途端、パティシエの素晴らしい腕前に唸ります。
パティシエの王と呼ばれるその男ですが、なんと貧民出身で専門学校を出た訳でもないというのです。
パティシエ「貧民だからこそこのような料理を作ることができるのだと思います」
主人「どういう意味だ?」
パティシエ「それは…」
こんな夢で、夜中に目を覚ましたマリ。
頭はまだぼーっとしていますが、目が覚めてしまったため、散歩でもしようと考えています。
すると近くにいた護衛がどこへ行くのかと尋ね、散歩するならあちらの道の方が安全だと教えてくれました。
やっとたどり着いたベール城で待っていたのは、平民たちの反発に関する報告でした。
誰よりも街のことを考え、忙しい中時間を作ってわざわざ足を運ぶなど、努力を惜しまない姿を見ているからこそ、この現状にマリは傷ついてしまいます。
さらに平民同士の会話の場面は、より一層辛辣なものでした。
マリはパティシエの夢を見ていましたが、どうやってラエルの力になるのでしょうか。
平民に、仕事のことやラエルのことを理解してもらうために、マリが間に入れたらな…と個人的に思っていたのですが、砂糖についてあまり良いイメージを持っていない平民を砂糖で説得するのは難しそうですよね。
無事にサトウキビ栽培が始まるまで、もう少し時間がかかりそうですが、マリの力が必要なのは確実です。
ラエルの力になって、一緒に夢のようなまちづくりをしてほしいですね。
51話
天気の良いある日、街に馬車がやってきました。
住民たちは、城から馬車がくるなんて、何があったのだろうとざわついています。
皇太子がまだ城にいると知っているため、警戒心はより一層強まります。
そこに降りてきたのはシェフの格好をしたマリでした。
ただ住民たちはこんな田舎にシェフが来るなんてと、まだ何が起こっているか分かっていないようです。
するとマリは、お菓子やパンを並べはじめました。
今まで体験したことのないような甘い香りに誘われて、少しずつ住民たちが近づいてくるのです。
結果として、ラエルの言葉は住民たちの心をしっかりと掴み、サトウキビ栽培への人力の収集は無事に終わりを迎えることとなったのです。
実際に自分たちがどんなものを作るのか、食べてみてもらう方法は、とても有効でしたね。
自分で食べるように作ろうかななんて言っている人もいて、なんだか微笑ましい気持ちになりました。
マリの努力によってサトウキビ栽培を進める見通しがたち、ラエルはその努力を認めると同時に、これからもずっとそばにいて欲しいとお願いしました。
きっと、これまでのような関係としてという意味なのでしょうが、私にはまるで皇太子妃としてのように聞こえるほど、雰囲気十分でした。
嬉しい言葉に心躍らせながらも、正直厳しい状況にあることは誰よりもマリが知っているはず…
マリはラエルに1つのお願いをして、自身の身分に関係なくラエルのそばにい続けられる努力をしようと決めました。
もう十分すぎるほど信頼されているとは思うのですが…
2人の穏やかな時間がずっとこの先も続いていて欲しいものです。
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